2008年11月23日日曜日

板の軽量化

板の軽量化をオーダーの際もだが、海でも質問される。

では何故、軽い方がいいのか?と反対に尋ねると、スピードが出る・テイクオフが早いと一様な答えが返ってくる。
本当に軽い方がスピード・テイクオフが早くいなるのか?

これは、あくまでも今までの経験の俺の持論だが、
俺は一概にスピード・テイクオフが早くなるとは思わない。
軽量化する事での長所は、コントロール性のアップ。
それなりのレベルのサーファーが余分な板の浮力を削ぎ落とし、反応の良い板に仕上げる。
エアー系・スラッシュ系のニュージェネレーションのテクニックに合わせるには板の軽量化・余分な板の浮力の省力化が突き詰められるだろう。

波は掘れて来るが、パワーの無い波。もしくはダラダラのパワーが無い波。波サイズはサーファーのレベルによるが、膝・腰から頭・頭チョイ。風はグラッシー気味ベタ波。

乗り手は、それなりのレベルサーファー、しかもパワーサーファー。板に自分の体重(パワー)をうまく伝えられるテクニックレベルを持つサーファー。
ならおそらく上記の条件が合うなら板の軽さも必要だろう。

得に脚力の無いウィメンズサーファーは、軽くするより多少重い板の方を奨める。テイクオフとライディングの安定性が有るし、推進力が有りテイクオフも速い重い板の板を奨める。
動く板というのは軽いから動くのではなくロッカー・アウトライン・フィン等をチューニングすれば板の軽さに関係なく動く板になる。但し、それなりのレベルが必要。

板の回転性で板なりに乗るのでは無く、自分が板をコントロールする事が必要。


初心者サーファーからの質問が多いのは、『ロングボードから始めた方がいい、と言われた』と言う質問。
チョット違う様な気がする。
ロングはロングで難しい乗り物。初心者には取り回し・扱いが困難だし、危険な凶器にもなる。
板の長さが3M。リューシュが3M。合わせて6Mが危険地帯。本人がではなく、周りが。

この続きは次回に。

1 件のコメント:

  1. ふだん聞かない板の話・・・

    乗る板は違いますが、
    改めてシェイパーのすごさが伺えました。。。

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